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使徒言行録 18

Colloquial Japanese Bible Kougo-Yaku (1954-55)

使徒言行録 18


こうした事ののち,パウロはアテネを去ってコリントに行った。 
アクラという名のポントス生まれのユダヤ人と,その妻プリスキラとに出会った。クラウディウスがすべてのユダヤ人にローマから退去するようにと命じたために,最近イタリアから来ていたのである。彼は二人のもとに行き, 
職業が同じだったので,一緒に住み込んで仕事をした。彼らの職業は天幕造りだったのである。 
彼は安息日ごとに会堂で論じ合い,ユダヤ人やギリシャ人を説得していた。 
しかし,シラスとテモテがマケドニアから下って来ると,パウロは霊によって駆り立てられ,イエスがキリストだということをユダヤ人たちに証言した。 
彼らが彼に反対して冒とくしたので,彼は自分の衣を振り払って彼らに言った,「あなた方の血は,あなた方自身の頭に降りかかれ!?わたしは潔白だ。今からは異邦人たちのもとへ行く!」 
彼はそこを去り,神の崇拝者であるユストゥスという名の人の家に入った。彼の家は会堂の隣にあった。 
会堂長のクリスポスは,その全家と共に主を信じた。大勢のコリント人たちも,話を聞くと,信じてバプテスマを受けた。 
ある夜,主が幻によってパウロに言った,「恐れることなく語りなさい。黙っていてはいけない。 
10 というのは,わたしはあなたと共におり,だれもあなたを襲って傷つけることはないからだ。この町にはわたしの民が大勢いるのだ」。 
11 彼は一年六か月の間そこに住み,人々の間で神の言葉を教え続けた。 
12 ところが,ガリオがアカイアの地方総督であったとき,ユダヤ人たちはパウロに対していっせいに立ち上がり,彼を裁きの座に引き出して
13 言った,「この男は人々を説得して,律法に反する仕方で神を崇拝させようとしています」。 
14 しかし,パウロが口を開こうとすると,ガリオはユダヤ人たちに言った,「ユダヤ人たちよ,もしこれが実際に不正行為とか悪意のある犯罪行為であれば,わたしは当然お前たちを我慢するのだが, 
15 問題が教義や名称や律法に関することであれば,自分たちで解決せよ。わたしはそのような事柄の裁き人になりたくない」。 
16 彼らを裁きの座から追い出した。 
17 すると,ギリシャ人たちはみんなで会堂長ソステネスを捕まえ,彼を裁きの座の前で打ちたたいた。ガリオはそうした事を少しも気にとめなかった。 
18 パウロは,なお長い間そこに滞在したのち,兄弟たち{この「兄弟たち」という言葉は,ここや文脈が許す箇所においては,正確には「兄弟たちと姉妹たち」または「きょうだいたち」とも訳せる。}に別れを告げて,そこからシリアに向けて出航した。プリスキラとアクラも同行した。彼は誓願を立てていたので,ケンクレアイで髪をそり落とした。 
19 エフェソスに着くと,二人をそこに残し,ひとりで会堂に入って,ユダヤ人たちと論じ合った。 
20 彼らは彼にもっと長くとどまってもらいたいと頼んだが,彼は承知せず, 
21 「わたしは近々エルサレムで催されるあの祭りにどうしても出なければなりません。それでも,神のご意志であれば,もう一度あなた方のところに戻って来ます」と言って,彼らに別れを告げ,エフェソスから出航した。 
22 カエサレアに着くと,上って行って集会にあいさつし,それからアンティオキアに下って行った。 
23 しばらくそこで過ごしてから,出発して,ガラテアの地方やフリュギアを順々に巡回し,すべての弟子たちを強めた。 
24 さて,アポロスという名のユダヤ人で,アレクサンドリア生まれの雄弁な人がエフェソスからやって来た。彼は聖書に強かった。 
25 この人は主の道について教えられており,霊に燃えて,イエスについて子細にわたって語ったり教えたりしていたが,ヨハネのバプテスマだけしか知らなかった。 
26 彼は会堂で大胆に語り始めた。しかし,プリスキラとアクラはそれを聞くと,彼をわきに連れて行き,さらに子細にわたって神の道を説明した。 
27 彼がアカイアに渡ろうと決心したので,兄弟たちは彼を励まし,弟子たちに彼を迎え入れるようにと書き送った。彼はそこに着くと,すでに恵みによって信じていた人たちを大いに助けた。 
28 イエスがキリストだということを聖書によって公に示して,ユダヤ人たちを力強く論破したからである。

Colloquial Japanese Bible Kougo-Yaku (1954-55) : 使徒言行録 18